“朱きヴァルキュリア”を読む
2024.07.16
[伊達朱里紗]
― プロ雀士3年目でMリーガー ―




「太陽サイン(宮)」では決して読めない“勝負運”のアスペクト



KONAMI麻雀格闘倶楽部(ファイトクラブ)に所属する“朱きヴァルキュリア”こと伊達朱里紗(だて ありさ:33)のソーラーチャートの解説です。

麻雀は実力もさることながら、“運”が勝敗の半分以上を占めます。

デビュー後、3年間で異なる3タイトルをコンプリートした伊達選手のソーラーチャートに、“勝負運”はどのように象われているのでしょうか。

「太陽」と「月」をはじめ「土星外惑星」(トランス・サタニアン=天王星/海王星/冥王星)を交えた強烈なアスペクト・パターンのオンパレードです。

慎重で現実的な牡牛宮の太陽とともに、大三角=120度×3と大十字=90度×4とを持っており、Mリーグで最も低い放銃率が強さの秘密となっています。



《 “朱きヴァルキュリア” 》

北欧神話に出てくる“女戦士”また“戦乙女”のことを“ヴァルキュリア”と呼びます。

一般的には「ワルキューレ」で、英語では「バルキリー」と表記されることがありますが日本語では語感がよくないのか、アニメやゲームでは「戦場のヴァルキュリア」などとネーミングされています。

ちなみに漢語では“女武神”です。


●北欧神話の女戦士また戦乙女「ヴァルキュリア」(ワルキューレ)。

愛称“伊達ちゃん”こと伊達朱里紗は、一般に忍耐強く温和で受け身的、攻撃的であるよりも防御専門ながら、怒らせると怖い「牡牛宮生まれ」(太陽)です。

が、それだと戦乙女たる“朱きヴァルキュリア”の異名はつきません。

牡牛宮の「太陽」と蠍宮の「冥王星」の衝(オポジション=180度)を“自分軸”に、「天王星&海王星」を交え、「太陽」と土星外惑星(トランス・サタニアン)による調停(メディエーション=60/120/180度)を一角とする「月」「火星&ドラゴン・テール」「冥王星」の大三角(グランドトライン=120度×3)を持ちます。

加えて、「天王星&海王星&ドラゴン・ヘッド」を尻尾とする大三角凧(トライン・カイト=120/120/60/60度)を形成していることによって、牡牛宮の象意は吹っ飛んでいます。


【One Point】 星占いで“太陽星座”と誤って呼ばれる太陽サイン(宮)一つで、性質や運勢が決まるわけではありません。

ただし、星占いや現代占星術に傾倒される方の場合、ご本人が気づかずとも「太陽サイン(宮)」の象意を強く持つ方が多いため、星占いや占星術を信じる方が多くなるのは事実です。




《 伊達朱里紗のソーラーチャート 》

伊達朱里紗のソーラーチャートは次のとおりです。



出生時間が不明なので、「太陽」をASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)の位置に置き、それにふさわしく“SUN-UP”日の出の時刻で作成しています。


【One Point】 “当たる/当たらない”の占断は行なわず、正確なリーディングが「宝瓶星学」のモットーです。

なので動きの早い「月」は、当日中に移動する度数を記しています。出生時間が不明の場合、ハウスシステムは意味がないため「イコールハウス」での作成です。




《 大三角凧(トライン・カイト) 》

「火星」を頂点に、「月」と「冥王星」の大三角(グランドトライン=120度×3)に、「海王星&ドラゴン・ヘッド」(+天王星)を尻尾とした大三角凧(トライン・カイト=120/120/60/60度)が“勝負運”の強さを象わしています。

かなりの負けず嫌いで、困難に陥るほど“やる気”や“ファイト”が湧いてきて底力を発揮するチャートになっています。

ですが、忍耐強い「牡牛宮生まれ」(太陽)ゆえに、表には出しにくく気づかれにくいでしょう。

出生時間によって異なりますが、「ケレス」を頂点に「太陽」と「月」が底辺で、「水星」を尻尾とするYOD凧(ヨッド・カイト=150/150/30/30度)が形成されるお時間の生まれの場合、とくにそうなります。

ふだんは“無私の境地”で飄々としていても、勝負ごとやピンチに陥るほど、密かに“アドレナリン全開”となって潜在能力を発揮するタイプです。


【One Point】 牡牛宮の共鳴星「金星」がノーアスペクトであることにご注目ください。

一般の「牡牛宮」の人と比べて、発揮されにくくなることが象わされています。

つまり、ほかの天体のほうが活性化しているソーラーチャートです。



《 “激情”を秘めた勝負師 》

ほかにも理由があります。

「金星」のノーアスペクトにかぎらず、蠍宮の共鳴星「冥王星」が牡牛宮の「太陽」にジャストの衝(オポジション=180度)です。

牡牛宮生まれ(太陽)にとって、この衝=180度の影響力は強く、適時、“頂点”や“トップ”を目指していく性質や運勢を持つことになります。

ご自身で気づきにくくても、牡牛宮の象意とは正反対の“TOP志向”を運勢的にお持ちで、「月」「火星」「冥王星」の大三角=120度×3でもあることから“激情”を秘めた勝負師“朱きヴァルキュリア”の異名にふさわしい戦乙女です。

若いときは、自分を制しきれず頭に血がのぼって冷静さを欠き暴走することがないとはいえませんが、まったく正反対のアスペクトもお持ちなので、社会に出るほど自制心や客観性を培うことが可能になっています。


【One Point】 もともとが忍耐強い牡牛宮生まれ(太陽)です。

素質は備えています。加えて自己をコントロールをできるなど、現実をみて客観的に抑制できるアスペクトを持つホロチャートになっています。




《 大十字=90度×4は活かせる 》

上掲のソーラーチャートは「太陽」や「月」また「土星外惑星」のアスペクト・パターンが秀逸です。

現代占星術で“大凶座相”と解釈された大十字(グランドクロス=90度×4)までもあります。

煩雑になりますので上掲のソーラーチャートには注記していません。

「火星&ドラゴン・テール」と「海王星&ドラゴン・ヘッド」の衝=180度、それに「水星」と「ケレス」の衝=180度が、ジャストの矩(スクエア=90度)をとって大十字=90度×4を形成しています。

「宝瓶星学」では、“吉凶解釈”自体が間違いなので、用いておらずケース・バイ・ケースでの解釈をしています。

上掲のソーラーチャートの大十字=90度×4は、強いとは言えないこともあって、上掲の“激情”的な大三角=120度×3とは逆に、ご自身を無くして冷静かつ客観的に理性をもってご判断することが可能なものになっています。

大三角=120度×3と大十字=90度×4の両方をお持ちであること、さらに両アスペクトを適時適切に活かせる内実をお持ちであることが、“朱きヴァルキュリア”伊達朱里紗選手のご活躍の秘密になっています。


【One Point】 “闘争心”や“負けず嫌い”とともに、“クール”で“理性的”かつ“客観的”なご判断を可能とする両方の象意を持たれています。

ホロチャート一つですべてが決まるわけではなく、ご自身の成長によって活かす道が開かれるチャートです。











土星外惑星 象意の論拠
2024.07.16
[メール講座ご案内]
― 個人の運勢や歴史との共鳴作用 ―




宝瓶宮時代を象徴し動かす「天王星/海王星/冥王星」



「天王星」と「海王星」と「冥王星」を土星外惑星(トランス・サタニアン)と呼びます。

「土星」の外側を公転する星たちだからです。

宝瓶宮時代の影響圏に入って発見された星たちで、それゆえ個人の運勢的にもまた人類の歴史的にも共鳴し作用をもたらします。

「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)をリーディングして、時代の流れをお伝えする通称:宝瓶宮占星学こと「宝瓶星学」の“真骨頂”となる星たちです。

その超絶的な象意の論拠を毎月1回、全3回+1回に分けてお届けする「土星外惑星メール講座」のご案内です。



【土星外惑星】(トランス・サタニアン)とは

その名のとおり「土星」を超えてその外側を回る星たちです。

ホロスコープでは「天王星」「海王星」「冥王星」の3つが該当します。

「宝瓶宮時代の影響圏」に入った1630年以降に発見された星たちで、「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のほかに「小惑星」が発見されています。

その筆頭が、太陽系第7惑星「天王星」の発見から20年後、「海王星」の発見に遡る45年前に、「すわ! 第8惑星の発見か?」と“勘違い”された小惑星番号1番の「ケレス」です。

火星と木星の間の「メイン・ベルト」(アステロイド・ベルト:小惑星帯)の中で最も大きな星で、サイズに関係なく他の天体と同等の象意を持つために、「宝瓶星学」では「ケレス」を含めたリーディングを行ないます。

これら太陽系天体は「配列法則」に基づいて秩序ある象意が充てられています。


●専用の「土星外惑星メール講座」お申込みフォームをご利用ください。

※“分水嶺”のピークの特別講座ゆえ専用フォームをご用意いたしました。




《 土星外惑星最初の「天王星」の発見&「ケレス」 》

ホロスコープの発祥とともにはじまった古代ギリシャの「古典アストロロジー」は、肉眼で観測できる「太陽」~「土星」まで7つの天体(星)を用いました。

これらのうち5つの星を「パーソナル・プラネット」と呼び、「木星」と「土星」とを除き個人的な象意をメインとして象わします。

「木星」と「土星」は「ソーシャル・プラネット」に属し、古典アストロロジーでは個人的な対外面を象わします。

しかし、近代に入って18世紀に「天王星」が発見され、続けて「ケレス」が第8惑星(現在の海王星)と“誤認”されて発見されると、7つの星がきれいなシンメトリーに下図のように配されていた「古典アストロロジー」の理論解釈は破綻します。



小惑星の「ケレス」を含めて、「天王星」をはじめとする「土星外惑星」(トランス・サタニアン)は、宝瓶宮時代の象意やお役目を持つゆえに、学術理論を伴ない約2,000年間も続いてきた「古典アストロロジー」は歴史的な使命を終えたのです。

ところが、19世紀中頃に「海王星」が発見されると、“心霊ブーム”とともに古典理論を完全に捨てて、古典アストロロジーの“象意のみ”を流用して解釈したエソテリック(秘境的)な現代占星術が萌芽していきます。


【One Point】 「土星外惑星」(トランス・サタニアン)の“正しい解釈”は、新たな理論なくして不可能です。

占星師の体験的な模索解釈に基づいて試行錯誤されて今日に至りますが、それだと双魚宮時代の”壁”を超えられません。




《 メール講座の概要と流れ 》

“分水嶺”のピークの今日、天体の解釈も同様に“分水嶺”のピークを迎えています。

古典アストロロジーで用いられてきた「土星」までの7つの天体はともかくとして、「基本三数」また「配列法則」などの論拠を伴なった「土星外惑星」の正しい象意のご理解は、今後ますます必要になっていくゆえに、惜しまずに論拠と併せてお届けするのが「土星外惑星メール講座」です。

月1回で3回+1回に分けてのメール講座で、料金はたいへんにお得な3万円(税込)です。

ご質問はいつでもご自由で、初回お申し込みのみの限定価格になっています。

1、まず、お申込みとご確認メール後のご入金とをもって、「配列法則」とホロスコープで用いる11個の「天体」の核心的象意をお届けいたします。

2、次に、毎月1回月末を目途に、初回は宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」で、以後「土星外惑星」(トランス・サタニアン)の象意と役割を順次お届けいたします。

3、次は、双魚宮時代末期の共鳴星「海王星」で、今日まで双魚宮時代の象意と、新たに生まれ変わった宝瓶宮時代の「海王星」の象意と役割とをお届けいたします。

4、最後に、驚愕すべき内容を秘めた「土星外惑星」の真打ち、“両極端”を特徴とする「冥王星」の象意とその論拠とをお届けいたします。

【One Point】 お送りするメール形式は、イラストや装飾が可能なHTMLです。いつものことながら長文ともなりますので、読みやすいように、適切に行間を設定しており、分かりやすいように図表も参照できるメール講座です。


●「アメリカ独立戦争」(1775-1783)は、アメリカと宗主国イギリスとの8年間にわたる戦い。



《 宝瓶宮時代序説「天王星」 》

さて、ここからは「天王星」「海王星」「冥王星」についてのご紹介です。

「天王星」は、水瓶宮また宝瓶宮時代の共鳴星です。

その発見は“意外性”を伴なう「天王星」の象意に相応しいもので、人類歴史またアストロロジーに「エポックメイキング」をもたらしました。

当時の宝瓶宮時代の影響圏はもちろん、今後の発展の方向を象徴し、示唆する重要な象意を秘めた「天王星」です。

イギリスからの“自由”と“独立”(いずれも「天王星」の象意)を目的とした「アメリカ独立戦争」の真っ最中に発見されました。

直後の「自由、平等、博愛」(これまた「天王星」の象意)のスローガンで知られる「フランス革命」も同様で、宝瓶宮時代の影響圏における“改革”や“革命”は「天王星」の象意になっています。

ただし、双魚宮時代のリバイバルのディレクションが終わろうとする今日、“革命”などといった古い象意は、必要がなくなっていくのが今後の宝瓶宮時代です。

宝瓶宮時代の「天王星」の象意は、前人未到の「共鳴関係論」の時代を築く“宇宙波動”がメインで、そこに時代の流れととともにある“天運”が伴ないます。


【One Point】 時代の“宇宙波動”が宝瓶宮時代に正式に変わった平成以降、次代を担い宝瓶宮時代を生きる子供や若者たちを理解するよすがともなるのが「天王星」です。

今後の宝瓶宮時代をどのように生き抜けるのか、重要な象意や意味が見えてきます。




《 現代占星術爆誕「海王星」 》

「海王星」は、魚宮またこれまでの双魚宮時代末期の共鳴星です。

西洋占星術では「共鳴星」と呼ばずに、“支配/被支配”といった「対立二元論」を歴史パラダイムとする時代だったゆえに、“支配星”と称してきました。

では、宝瓶宮時代が進んでいくと、双魚宮時代の共鳴星「海王星」は重要ではなくなっていくのでしょうか?

お答えはNO!です。

むしろ逆に、重要性が高まります。

ただし、双魚宮時代の古い「海王星」ではなく、再来年2026年1月に「春分点」を超えて、宝瓶宮時代の新しい「海王星」に生まれ変わっていくために、個人的にも歴史的にも宝瓶宮時代に欠かせない重要な星になっていきます。

詳しい理由は講座の中でお伝えするとして、海王星にかぎらずアストロロジカル・エイジ(グレート・マンス:プラトン月:)が双魚宮時代から宝瓶宮時代に変わっていくと、ちょうど川の水が海の水となっていくように、しぜんと象意変化が起きていきます。

といったことから、これまでの古い象意のまま、主観的な解釈を続けていくと、状況によっては「どうも当たらない」「何かズレている」といったことが頻繁に起こりはじめていきその兆候はすでに出ていると存じます。


【One Point】 “分水嶺”のピークは、何も社会だけでなく、天体の象意にも影響します。

まして主観的な“占い解釈”は、伝言ゲームのように時が経つほど“茫漠”とし、“曖昧”さを増して、“混沌”(これらも海王星の象意)としていくこともその一因です。



【儀参考:日本的な文化精神の影響力】

●“負の戦争”については、以前の記事で書いたとおりです。

現代の“戦争”は、第二次世界大戦のように“ドンパチ”といった消耗戦ではありません。

それはパワハラ的な概念で、現段階では“見えない戦争”と言い換えることが可能で、「情報戦」(宣伝戦)や「心理戦」また「サイバー戦」などです。

しかし、マストとなるのは従来の一般的な分野ではなくなっていきます。

縄文時代の原住日本人が豊かな大自然の心で、海を渡ってきた人々を平和的に受け入れ感化し、同化によって古代日本を形成してきたようなものです。

そのように日本人の遺伝子レベルに組み込まれた“日本的霊性”といえる圧倒的に有利な、日本の“伝統”や“文化”などによって戦争ならざるナチュラルな影響力です。




《 究極的ラスボスの「冥王星」 》

「冥王星」の象意は、クオリアル宇宙の根源に通じ“両極端”です。

宝瓶宮時代が進むにつれて、1920年の発見時の象意とは正反対になっていきます。

「冥王星」は、これまでの2年間ほど山羊宮25度以降の水瓶宮の“影響圏”にあって、「深層の精神意識の変革」のデレクションを正式にもたらしはじめていました。

今年2024年1月に水瓶宮に入宮し確定させたのです。

今後20数年間も続くメイン・ディレクションで、「深層の精神意識」(霊性、深層心理)を徐々に誰もが意識せざるをえなくなっていきます。

「冥王星」発見時の20世紀初盤~中盤の象意は、社会的なもので、代表的には“世界覇権”を象わし、この時期に2次にわたる「世界大戦」が起きています。

しかし、今日においては“両極端”の象意を持つゆえに、発見時とは真逆に“負の戦争”となる個人の内面の「深層の精神意識」の変革を投げかけていきます。


【One Point】 “負の戦争”に相手はいません。

自分自身です。各自が自由に「主体意識」(個性や才能)を伴ないつつ、「天王星」と共鳴する宝瓶宮時代の新しい「友愛精神」(和、絆、民度)を培うことがベースです。



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天王星の“空間域”を超えて
2024.07.04
[海王星の“時間域”]
― 太陽系天体の象意の法則性 ―




【講座予告】 「配列法則」からみた「ソーシャル・プラネット」



ホロスコープで用いる太陽系「天体」の象意は、無秩序ではなく法則性があります。

一例を「配列法則」として「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)ではご紹介していますが、その中で“空間域”をみれば地球以遠の天体になるほど大きくなっていきます。

土星外惑星(トランス・サタニアン)の最初の星「天王星」が象わす“空間域”は地上を離れた“空中”や“宇宙”です。

それゆえ「天王星」を共鳴星とする宝瓶宮時代は「宇宙時代」です。

“宇宙”を超える“空間域”はありませんが、では「海王星」は何を象わすのでしょうか。

◆本記事は、「土星外惑星」(天王星/海王星/冥王星)の象意を論拠解説する講座の前振りです。



【土星外惑星】(トランス・サタニアン)
その名のとおり「土星」を超えてその外側を回る星たちです。
ホロスコープでは「天王星」「海王星」「冥王星」の3つが該当します。
「宝瓶宮時代の影響圏」に入った1630年以降に発見された星たちで、「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のほかに、「小惑星」が発見されています。
その筆頭が、太陽系第7惑星「天王星」の発見から20年後、「海王星」の発見に遡る45年前に、「すわ! 第8惑星の発見か?」と“勘違い”された小惑星番号1番の「ケレス」です。
火星と木星の間の「メイン・ベルト」(アステロイド・ベルト:小惑星帯)の中で最も大きな星で、サイズに関係なく他の天体と同等の象意を持つために、「宝瓶星学」では「ケレス」を含めたリーディングを行ないます。
これら太陽系天体は、「配列法則」に基づいて“空間域”など象意が秩序をもって充てられています。



《 「木星」の空間域は“海外” 》

パーソナル・プラネットである「火星」の“空間域”は、個人的な“行動範囲”を象わします。

ソーシャル・プラネット(木星/土星/天王星/海王星/冥王星)になると、個人を超えて社会的な“空間域”を象わします。

「木星」は小惑星の「ケレス」を除いて、最もパーソナル・プラネットに近く、夜空でひときわ明るく輝く星であるために、古代ギリシャの「古典アストロロジー」から用いられてきました。

そのため、象意解釈も比較的にこなれており、というか、ホロスコープが発祥した古代ギリシャの当初から19世紀まで、魚宮また双魚宮時代の“支配星”でした。

古典アストロロジーも双魚宮時代も、「木星」の古典的な象意をベースに“天運”を伴ない発展し営まれてきたのです。

ところが、今日では魚宮また双魚宮時代末期の“支配星”は19世紀に発見された「海王星」に変わりました。

それはそれとして、「木星」の“空間域”は「海外」など“遠い世界”を象わします。


One-Point ◆ “遠い世界”といっても厳密には地理的に遠い“海外”にかぎらず、精神的また意識的にも遠い“哲学”や“学問”なども象わします。

ただし、後者の象意は、双魚宮時代の終末に伴ない「木星」の古典的な象意になります。



【ご参考:「木星」が“大吉星”とされた理由】

●双魚宮時代は、「対立二元論」を歴史パラダイムとして発展してきました。

双魚宮時代の影響圏にあった白羊宮時代の末期に「古典アストロロジー」は始まったため、“支配星”(ルーラー)という言葉を用います。

その意味は「星」が12サイン(宮)や象意を“支配”しているという、今やワケの分からない理由で、“ホロスコープ占い”の現代占星術も、“支配星”という言葉を用います。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」では、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして発展していく宝瓶宮時代ゆえに「共鳴星」と呼びます。

“宇宙波動エネルギー”からみてもそうで、双魚宮時代を発展に導いた“支配星”「木星」は、ゆえ“大吉星”と解釈されてきたわけです。

かつては、それでも間違いではなかったのですが、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」以降は、正しいとは言えなくなってしまいました。

“吉凶解釈”自体が、心理的にはともかく、○×テストのレベルの解釈ということもあって、現実社会にはそぐわず、大人社会においては、“誤り”といえるためです。



《 「土星」の“空間域”は地上世界 》

次に「土星」です。

法則的に「土星」は木星の“空間域”「海外」を超えるために、それを包括する上位空間の地上全体や“現実社会”を象わす“空間域”を持ちます。

具体的な象意に落とし込めば、“誤魔化すことのできない現実”です。

ただし、「土星」の象意は、地上を離れることはなく、個人にとっては“生まれ故郷”を含めて地上社会に留まります。

さらに言えば、地上社会を運営するために必要欠くべからざる“仕事”や“組織活動”も「土星」の象意です。

かように、生きるうえで重要な“空間域”を持つ「土星」ですが、“大凶星”と解釈された歴史を持つのも事実で、それは次の2点からです。

魚宮や双魚宮時代の“支配星”「木星」また「海王星」とは正反対の象意を持つため。

もう一つは、キリスト教において仕事や労働は“エデンの園でアダムとイブが罪を犯した罰”とする教義と、近代では共産主義思想によって“労働者vs資本家”の対立構造によって、仕事や労働は奴隷的行為とされ、これらの双魚宮時代の通念が現代占星術の解釈に影響しています。


【One Point】 日本は、かつて“日本の常識は世界の非常識”と言われたことがあるように逆で、仕事は仏道に通じ世のため人のためと解釈されてきました。

現代占星術は“西洋占星術”と呼称されるように、西洋的価値観が解釈のベースにありますので、「宝瓶星学」が目指す客観性や普遍性とは異なります。



【ご参考:「土星」の解釈は難しいだって?】

●かつて「土星を正しく解釈できる占星術師は一流である」と言われたことがあります。

「何言ってるの?」というお話です。

自分たちが勝手に“大凶星”と遠ざけておいて、「土星を正しく解釈するのは難しい」はないのです。

「木星」や「海王星」の形而上的な象意から解釈しておいて、形而下的な「土星」の象意を正しく理解できないのは当然です。

いずれでもいいのですが、エソテリック(秘境的)にはじまった現代占星術は、客観性や普遍性が次第に失われていく運命を持ちます。

双魚宮時代の「リバイバルのディレクションも、残り約1年半で終了します。

すると、宝瓶宮時代が進んでいくほど、さらにそうなっていくさだめです。






《 「天王星」の“空間域”は空宙 》

「土星」の空間域の次は、いよいよ「土星外惑星」(トランス・サタニアン)です。

以前の記事「トータライジング「基本三数」」で天王星の“空間域”に触れました。

「天王星」の“空間域”は地上を離れた“空中”や“宇宙”です。

そのため“飛行機”や“ミサイル”また“ロケット”などの飛翔体も「天王星」の象意になります。

20世紀初頭にライト兄弟が初めて空を飛んでから、70年も経たないうちに人類は月に降り立ちました。

なぜなら、宝瓶宮時代に向かう“宇宙波動エネルギー”と共鳴し休息に発展するためです。

飛翔体はもちろん、身近な事象でいえば電気や電波も「天王星」の“空間域”にかかわる象意で、具体的にはスマホなどの電子機器、またインターネット(ワールド・ワイド・ウエブ)などのインフラもそうで、近年、急速に発展してきた理由はここにあります。


【One Point】 「天王星」が象わす“空間域”はもちろん事物は宝瓶宮時代の“天運”を受けて発展していく歴史的な転換期に現在あります。

最近では「スターリンク衛星」により宇宙を経由した広範囲なネット・アクセスや情報共有も進んでいます。



《 「海王星」は“時間域”を象わす 》

「天王星」の次に外側を回るのは「海王星」です。

“空間域”をみた場合、「天王星」が象わす宇宙を超える“空間域”は物理的に存在しません。

では「海王星」の“空間域”は何でしょうか。

物理空間ではなく、空間を超えた超空間すなわち“時間域”を象わします。

表現を変えれば「時空」は一体不可分の関係ゆえに、時空を超越した世界を意味します。

よく知られた言葉でいえば通称「霊界」などもそうです。

そのため“時間軸”を象わす「海王星」は、遠い遠い過去から遥か未来の遠い彼方まで時空を超越して象わします。

例えば、海王星の象意を強く生まれ持っていたり、ディレクション(運勢変化)によって海王星の象意を強く受ける人生期などにそういったことが起こります。

一例を挙げますと、地上の“空間域”を超えた“シリウス”や、“時間域”を超えた“レムリア”など、物理的には不可能な世界を主観的に“体験”することがあります。


【One Point】 主観とはいえご本人にとっては“事実”です。また相手との共鳴関係を築ければ“主観”の共有も可能です。

人生体験の一つとして成長につなげていけばよいもので、ただ“事実誤認”と隣り合わせなのは「海王星」の象意である以上、避けられません。



【ご参考:「神観」が異なる日本とキリスト教】

●日本人が「神」(god)というとき、キリスト教でいう「創造神」(唯一絶対なる万能の神)とは異なります。

八百万の神で、大自然だったり、高貴なお方だったり、ときに悪神だったり、見えない畏れられる存在を指します。

「宝瓶星学」は、そのような信仰や人為的な解釈ではなく、天体が位置する宇宙の根本法則に基づいて、客観的な解釈を行なえます。

信仰の対象や尊崇の対象となる“神”でもなく、また物理科学でもなく、時空を超越した“宇宙波動エネルギー”による解釈やリーディング・ノウハウです。

基礎理論の「基本三数」(クオリアル・メソッド)からみたとき、太陽系天体は「配列法則」に基づいて“空間域”で表わされる象意を持ちます。



《 「冥王星」の“時空超越域” 》

最後に「冥王星」です。

「天王星」の“空間域”を超え、「海王星」の“時間域”をも超えるのが「冥王星」の“時空超越域”です。

適切に表現できる言葉を知らないので工夫不足ですが、素のままに“時空超越域”と表現させていただきます。

時間と空間によって制約を受ける「物理宇宙」が誕生する以前の世界にもかかわり、地上世界はもちろん霊界などの見えない世界また並行世界(パラレル・ワールド)をも超えた想像すら出来ない世界が「冥王星」の“時空超越域”で、象意の根源となっています。

分かりにくいと思いますので、誤解を恐れずに双魚宮時代の古い社会通念で端的に表現いたしますと、“天地創造の唯一絶対なる神(The God、The Creator)の世界”です。


【One Point】 「土星」までの7つの星は、伝統ある「古典アストロロジー」の古典理論による象意解釈を流用し、現代占星術は“占い”として始まりました。

それゆえ相応にこなれた解釈が可能です。ですが、それ以降に発見された「土星外惑星」は、新たな理論なくしては、正しい解釈ができません。

ご参考になればと存じます。











日本書紀史観の美しい誤解
2024.07.01
[古代史解明15:万世一系]
― 正しくもあり正しくもなし ―




国家千年の計と持統天皇の「万世一系」を願った譲位



「万世一系」は現代に続き、日本の“国体”に連なるバックボーンです。

“イデア”はともかく、「万世一系」が実際に確立したのは、第41代天皇と記される「持統天皇」のご譲位によってです。

697年のことで、『日本書紀』が完成する23年前のことでした。

初めて天皇号を用いた夫「天武天皇」の“千年のちまでも二度と皇位争いを起こさない”という遺志を受け継ぎ、直系の男子に皇統をつなぐために持統天皇は、女性天皇として即位され、万難を排して孫に皇位を譲りました。

そのため、天武の皇子:舎人親王(とねり しんのう)が総裁を務め、腹心藤原不比等(ふじわら の ふひと)の天才的知恵によって編纂されたのが『日本書紀』です。



【イデア】 “イデア”については、いくつかの解釈があります。

私的な解釈を述べますと、あらゆるものの「本質」は世の中にはなく、“イデア”の世界、いうなれば人の脳内や心の中、つまりは意識や想いまた観念的なものだとしたのがプラトンの説。

その点では、“イデア”は「本質」の在り処となるものの、世の中の事実ではなく、意識や想いや観念が「本質」ということになります。

極論すれば、世の本質は“イデア界”すなわち想いの世界にあるということになりますが、プラトンさん、あっていますか?




《 万世一系のスタートは7世紀 》

明治新政府が、大政奉還によって天皇を新たに中心とする国体の護持のため、『日本書紀』に基づいて“初代神武天皇からの万世一系”をうたう「皇国史観」を国策としました。

そこで明治になって、初代神武天皇がご即位されたとされる地に「橿原神宮」が創建(1890年:明治23年)されたのです。

さらにいえば、江戸末期まで神道祭祀による天皇ではなく、古来からの神仏習合によって、仏教儀式をメインとした「院号」によるご即位だった史実があります。

現代人は、誤りとは言えませんが明治新政府による「皇国史観」の影響を色濃く受けて、初代神武天皇にはじまる「万世一系」だと固く思い込まされています。

日本人のアイデンティティーとしては美しく、重要なのですが、史実としては似て非なる作話(さくわ)です。

ただし、日本の“天運”は驚くべきことに「宇宙創成プロセス」に基づくもので、『日本書紀』の編纂は「宝瓶星学」がベースとする「基本三数」(クオリアル・メソッド)を伴ない、天意が働いたものになっています。

『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっているのも、今日に続く「万世一系」が無事スタートできたためです。


【One Point】 『日本書紀』編纂の意図をよくよく腑に落とさなければ、古代史をひもとき語るに値しません。

ましてや、明治以降に書き改められた『正統竹内文書』の記述によって、古代史を推論すると、当時流行ったSF(Science Fiction)による古代史解明になります。




《 孫への譲位で終わる『日本書紀』 》

謎解きをします。

“天照大御神”よろしく第41代「持統天皇」(645-703)から、天孫降臨された“瓊瓊杵尊”(ににぎの みこと)よろしく、孫の第42代「文武天皇」(683-707)への譲位で『日本書紀』は終わります。

『日本書紀』編纂の目的が、そこにあったためです。


●孫の瓊瓊杵尊は、天照大神から皇位の御印「三種の神器」を授かり、天孫降臨をした。


『日本書紀』の編纂を命じた第40代「天武天皇」の妃「持統天皇」は、国家千年の計をもって直系男子による「万世一系」を実現するために命がけで万難を排します。

ちなみに、『古事記』は、事績は記されませんが、まるで付け足されたように「推古女帝」(554-628)で終わっています。

「豊御食炊屋姫尊」(とよ みけ かしきやひめ の みこと)こと“推古女帝”は、『日本書紀』では第33代天皇と記され、初の女性天皇として知られています。


【One Point】 『古事記』が推古女帝で終わり、『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっていることには深い理由があります。

作話された「皇国史観」また「日本書紀史観」が強くインプリンティングされている方には信じられない理由があります。




《 蘇我大王家の傀儡女帝 》

答えを書きます。

日本古代史のメインは、大陸に近い北部九州の「倭国」でした。

古代オリエントとの関係では、四国阿波もその一つになりますが、阿波国は7世紀以降の皇統との関係は希薄です。

大陸の正史の一つ『隋書』に「日本国」と記される「畿内国」と、九州「倭国」との合併によって、7世紀初頭に誕生したのが統一「大倭」(おおやまと)です。

九州倭国王「阿毎多利思北孤」(あめ の たりしひこ)は、自ら九州「倭国」を“弟”の「畿内国」に吸収合併させるカタチで、隋の冊封下から離れ独立を果たします。

高句麗との戦争の真っ最中で、隋が動けないことを見越した見事な外交戦略で、架空の“聖徳太子”などの功績ではありません。

合併後の大倭は、『日本書紀』でいう蘇我氏が大王家となり、馬子(うまこ)、蝦夷(えみし)、入鹿(いるか)と三代続きますが、三代目になると英知も王道も失われ“ボンクラ”同然で(失礼!)、結局「乙巳の変」(いっし の へん:645)で滅ぼされます。

史実は、倭国と畿内国の合併にあたって、蘇我氏が傀儡として立てた女王が推古女帝です。

2世紀に北部九州で起きた「倭国大乱」は、女王卑弥呼を共立したことによって平和をとりもどし終息します。

その故事に由来し、合併を平和裏に進めるために立てられたのが推古女帝(女王)で、九州倭国と畿内日本国の統一を果たし、今日の日本の礎を築いた蘇我馬子です。


【One Point】 合併前、九州倭国はすでに「冠位12階」を採用していました。

合併後は馬子によって統一大倭(大和)にも適用されます。推古女帝の時代に摂政制度はなく、『日本書紀』に“聖徳太子を摂政にした”と記されるのは、蘇我氏の偉大な業績を架空の人物にすり替えて糊塗するための創作です。



【ご参考:隠された九州「倭国」や「阿波国」】

『日本書紀』は、神武東征の当初からの統一独立国家「大和」(日本)として記されます。

史実としては、少し調べれば分かることですが、まったくそんなことはありえません。

結局、最初からの独立統一国家「大和」とするために、古代の国家や人物は抹殺されたり、名前を変えられて付属的に記されます。

当然、九州「倭国」の存在は残せません。

初期の国づくりに関与した瀬織津姫(せおりつひめ)なども同様です。

北部九州にあった「邪馬台国」も女王「卑弥呼」も同様です。

ほかにも、古代に国づくりを行なっていた畿内「出雲国」や四国「阿波国」なども同様で、『日本書紀』が抹殺した当初からの古代国です。

結局、7世紀以降、現在に続く天皇のルーツを阿波国とするのは間違いです。

古代オリエントに関わる古い国づくりの歴史は持つものの、それゆえ7世紀以降の天皇政権からは抹殺された“怨恨”が今日に残り、“邪馬台国は阿波”や“天皇家のルーツ”などと、われ知らず主張させられているようです。



《 25歳で崩御されても「祖父」 》

次に『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっている最大の理由です。

孫の「文武天皇」への譲位によって、男系男子による「万世一系」をスタートすることに成功したためです。

古代日本を二分して同胞が殺し合った皇位争いを二度と起こさず、国内の平和を保つために天武天皇と持統天皇の使命また悲願が、男系男子による「万世一系」の皇位継承でした。

それが『日本書紀』編纂の意図であり、アストロロジカルにみても「万世一系」なくして日本の天運も国体も日本人のアイデンティティーも成り立ちません。

珂瑠皇子(かる の みこ)こと「文武天皇」は、14~15歳で持統天皇のご譲位により即位され、わずか24~25歳で崩御されています。

草壁皇子(くさかべ の みこ)は、「天武天皇」と「持統天皇」の日嗣の御子(ひつぎ の みこ:皇子)で、即位されることなく早世したため、孫の珂瑠皇子へ皇統をつなぐために持統天皇自らがご即位され、直系男子への皇位継承に命がけでとりくんだものです。

即位後、「文武天皇」(珂瑠皇子)は若くして崩御されますが、国風諡号(しごう)を「倭根子豊祖父天皇」(やまと ねこ とよおほぢの すめらみこと)と申し上げます。

万世一系の「祖」という意味です。


【One Point】 これらのことを腑に落とせば、真実の古代史が見えてきます。

逆に分からなければ、『日本書紀』を単なる歴史書ととらえ、記されているままに古代史の謎解きをして、推論に推論を重ねた勘違いや辻褄合わせをすることになります。




《 天智/天武以降は「万世一系」 》

アバウトで触れておきます。

持統天皇の父「天智大王」(626-672)系か、夫「天武天皇」(?-686)系かを問わず、これ以降の皇統は事実上の「万世一系」です。

それ以前は、各地の豪族の王たちを“皇統”かのように装い「万世一系」を作話したのが『日本書紀』です。

それによって各地の有力な豪族たちは、自分たちの王が“天皇”だったと錯誤し、結果、天皇の忠臣となり盤石な独立統一国家「大和」が築かれています。

藤原不比等の知恵、畏るべしです。

実際は、少なくとも第10代「崇神天皇」、第15代「応神天皇」、第26代「継体天皇」、第33代「推古天皇」の御世が、『日本書紀』によって“皇統”として繋げられています。

『古事記』も後年、これに準じて改変され、両書に記されているために信じざるをえないという秀逸さです。

それが悪いということではありません。

当時の国内外情勢のもと、日本国の維持と天運保持のため、最優先で必要だったものです。


【One Point】 天武天皇が即位(672)された当時の「大倭」(大和)は、白村江の戦い(663)や壬申の乱(672)によって、国内が充分にまとまっておらず、緊迫する大陸や半島情勢のなか、早急に独立統一国家「大和」を築く必要がありました。











クオリアル宇宙と霊界の話
2024.06.21
[完全主観の世界]
― それ本当に“死後の世界”です? ―




★ スピリチュアルから宝瓶宮時代のクオリチュアルへ ★



実は誰も行ったことがないのが「死後の世界」(通称:霊界)です。

「そんなことはない! 幽体離脱や臨死体験で行った人がいるではないか!」とおっしゃるかもしれません。

本当、ですか?

“幽体離脱”や“臨死体験”とはいうものの、生きて地上で語っている以上、本当の「死後の世界」なのか断定はできません。

「霊界」の入り口の“幽界”どまりだったり、そうでなくてもご本人の“感性”(霊性)レベルの主観世界の体験だからです。



※“象意”のご説明について

●ホロスコープの個々の構成要素の象意は複数あります。

文中では、その中の代表的な象意をご紹介しています。

「宝瓶星学」では、当該ホロスコープの共鳴関係に基づいて、「原意」や「本意」(基本の象意、ほんとうの象意)から適宜適切に解釈をしてリーディングを行ないます。

それを記事中でご紹介すると、却って煩雑になり読みにくくなって混乱してしまいます。

そのため、一般に解される代表的な象意でもってご紹介しています。





《 “あの世”は完全主観の世界 》

別に深刻になる必要はなく、普遍的な“死後の世界”のお話です。

“幽体離脱”や“臨死体験”を全否定するつもりもありません。

「火のないところに煙は立たない」ゆえに、ご本人にとっては霊的体験も主観的な事実です。

ただし、“あの世”は完全主観の世界なので、ご本人にとっては真実でも、感性やレベルが異なる人から見たら、客観的な事実とはかぎらないのも事実です。

それを自分の知らない世界のお話だからと、もし全肯定してしまえば、“後悔先に立たず”ってことになりかねません。

なぜ、そんなことが分かるのか?


【One Point】 「霊界」を含めた宇宙この世界は、「物理宇宙」のみではなく、時空を超越した「エネルギー宇宙」や「共鳴宇宙」を交えた「クオリアル宇宙」になっています。

そこから「霊界」はもちろん「ホロスコープ」も見えてきます。




【ご参考:近代スピリチュアリズムの経緯】

●海王星の発見直後にフォックス姉妹家のポルターガイスト現象が起きました。

この出来事は、約2,000年前にイエスが唱えた“永遠の生命”の証明だと騒がれたのです。

それが大々的に報道されると世界的な心霊ブームが巻き起こります。

日本も例外ではなく、また仏教やキリスト教など伝統宗教の教義を現代人向けにアレンジした新宗教の設立ラッシュが起こります。

ポルタ―ガイスト現象と同時期に、上梓されたのが『共産党宣言』です。

共産主義思想も「海王星」の象意“まだ見ぬ理想”によるもので、「マルキシズム」(共産主義)は以降、世界を席巻し、東西陣営に二分していくことになります。




《 深層の精神意識の変革 》

アストロロジカルに「星のディレクション」(運勢変化、」時代変化)から昨今の“宇宙波動”の状況をお伝えいたします。

今年2024年1月に「冥王星」が水瓶宮に入宮し、影響圏を含めると、2022年以降「深層の精神意識の変革」のデレクションがはじまっています。

「深層の精神意識」というのは、“深層心理”や“霊性”に通じ、“宇宙波動エネルギー”の受容体になっています。

5月に入って、「冥王星」は逆行に転じ、9月~11月中旬までは、山羊宮に一時的に戻ります。

しかし、「冥王星」が三度(みたび)水瓶宮に入宮する11月下旬以降、確定的になっていくのが20年以上も続く「深層の精神意識の変革」のデレクションです。

そのため、双魚宮時代の「物理科学」から宝瓶宮時代の「精神意識」へとベースが漸次、移っていきます。


◎「春分点」を頂点に、影響力の大きい土星外惑星(トランス・サタニアン:冥王星、海王星、天王星)の小三角(ミニトライン=60/60/120度)による新時代の始まりのディレクション。


【One Point】 宝瓶宮時代の「精神意識」は「クオリアル宇宙」に基づいた“クオリチュアル”です。

新しい概念なので分かりにくいと存じますが、今後“宇宙波動”の変化による時代の進展とともに、おいおいご理解いただければと存じます。




《 海王星と冥王星の違い 》

「引き寄せの法則」(The law of attraction)といったスピリチュアルな話題を昨今よく見聞きすることがあります。

双魚宮時代の終末現象の一つで、「海王星」の“象意波動”をベースにします。

それが「深層の精神意識の変革」のデレクションによって、真贋を問うために浮上してきたものです。

「引き寄せの法則」というのは、「海王星」の発見による「近代スピリチュアリズム」(心霊ブーム)によって19世紀後半に生まれました。

キリスト教系の異端的新宗教「クリスチャンサイエンス教会」からはじまったニューソート(新思考)の一つです。

同様に霊媒師マダム・ブラバッキー率いる“神を科学する”という名目の「神智学協会」も、当時設立された新宗教の一つで、その占星術支部から現代占星術がアラン・レオによって誕生しています。

これらは「海王星」の象意“まだ見ぬ理想”(見果てぬ夢)に基づきます。

一方、「深層の精神意識の変革」のデレクションは、「冥王星」の“象意波動”に基づくもので、双魚宮時代の“スピリチュアル”ではなく宝瓶宮時代の「クオリチュアル」に属します。


【One Point】 「冥王星」は実際のところ、「カロン」との“二重惑星”です。

「カロン」は「冥王星」よりも密度が高く、衛星と呼ぶには異常に大きい質量を有しており、なんと「冥王星」の7分の1もあります。

【ご参考】 地球の衛星「月」も質量比も大きいほうですが、それでも「地球」の80分の1です。ほかの太陽系惑星の衛星系は、親星に対して1,000分の1の質量比が相場です。




【ご参考:著名な“霊言”は別人だった】

●“霊言”や“霊体験”また“お花畑スピリチュアル(心霊、神秘)”も同様です。

主観的な霊現象や真偽不明の不思議系事象を,、どこまで“正しい”と判断できるのか客観的な検証フレームはありません。

かつて、自衛隊駐屯地で“クーデター”を訴え、割腹自殺をした著名な愛国作家の“霊言”が話題になったことがあります。

ところが後日、ご本人ではなく、共に割腹自殺をした隊員の“霊言”だったことが明らかになったと言われます。

“霊言”の主は、一般人には見えないし、聞こえないため、判断や確認ができません。

完全主観の世界なので、かつてのように審神者(さにわ)のいない現代では、ご本人たちが“信じて”いれば判別は不能なのが“霊言”です。

かように“スピリチュアル”な事象は、意図するしないにかかわらず、“騙り”が多くなる傾向が生じるのは否めない事実です。




《 スピリチュアルからクオリチュアルへ 》

双魚宮時代の「海王星」は、“スピリチュアル”や“心霊世界”を象わします。

19世紀後半の“心霊ブーム”を「近代スピリチュアリズム」と美称するのもその一つです。

“心霊ブーム”のはじまりは海王星の発見直後の「ポルターガイスト現象」に由来します。

ラップ音を通じて「イエス」なら1回、「ノー」なら2回といったように交信し、この出来事が大々的に報道されて、約2,000年前にイエスが述べた“永遠の生命”の世界の実証として騒がれ、“心霊ブーム”が巻き起こります。

その影響は現代も続いており、状況によって危険を伴なう“コックリさん”などは、その現代版といえるものです。

地上と交信/共鳴できるレベルゆえ高級霊や神ではなく、“騙り”が可能で「海王星」の象意に基づく“事実誤認”や“勘違い”が起こりえます。

「海王星」が象わす“心霊世界”や“スピリチュアル”の一方で、「天王星」とともに「冥王星&カロン」は、宝瓶宮時代の「クオリチュアル」を象わします。

“分水嶺”のピークの今年2024年、“宇宙波動”は急速に“スピリチュアル”から「クオリチュアル」へ移行しています。


【One Point】 ウソかマコトか自己責任で個々にご確認され感知また知見されていただければよいことです。

双魚宮時代の完全終了が迫りくる今日、時代の趨勢は双魚宮時代のスピリチュアルから宝瓶宮時代のクオリチュアルへ変化しています。




【ご参考:“事実誤認”の多い現代歴史】

●双魚宮時代末期の共鳴星は「海王星」です。

双魚宮時代は、紀元前2世紀に「木星」を“支配星”としてはじまりました。

ゆえ、「木星」の象意に基づいて、“精神的”な「世界宗教」や「学問」によって発展してきた人類歴史です。

ところが、1846年に「海王星」が発見されたことによって、19世紀後半以降は、「海王星」の“象意波動”に基づいて“事実誤認”や“勘違い”つまり誤解による大混乱の人類歴史になったのです。

共産主義運動が世界を席巻した20世紀が「戦争の世紀」と呼ばれるのもそれゆえです。

ところが、私たちはそのような“時代波動”の中で教育を受け社会風潮に染まりましたので、それが“当たり前”としてインプリンティングされており、気づきにくかったり違和感を感じにくいのも事実です。

形而上世界をメインの象意分野とする「海王星」は、信じ込んでしまうと主観的要素が強いために、気づけないのはもちろん、分かっていても“納得できない”ことが起こります。

もう一つの理由は、「海王星」の初期の象意が“まだ見ぬ理想”(見果てぬ夢)だからです。

どん詰まりになるまで夢を捨てられず信じ続け、無自覚に“事実誤認”や“勘違い”をし続けるためです。

「海王星」の発見直後にはじまった「近代スピリチュアリズム」や「マルキシズム」は、その代表例です。

“いつかは当たるようになる”と信じ込んでいる“ホロスコープ占い”こと、アラン・レオによって誕生した現代占星術も例外とはいえません。




《 “霊界”は「エネルギー宇宙」の一部 》

最後に「クオリアル宇宙」から見た「霊界」のお話です。

“死後の世界”“あの世”“来世”、呼び名はいろいろありますが、通称「霊界」は、「物理宇宙」ではなく時空を超越した「エネルギー世界」に属します。

その一部が“心霊世界”です。

「共鳴宇宙」を伴ない、一体不可分の宇宙この世界すなわち実在の「クオリアル宇宙」です。

“一部”といっても「物理宇宙」のように個別に分けられるわけではなく、“大宇宙波動世界”(エネルギー宇宙)の中に、人間の“霊的波動世界”(心霊世界)が重なり、“恨み”や“怨念”などマイナスのベクトルがはみ出している格好です。

ちなみに、“地獄”や“悪魔”などの概念は、双魚宮時代だったゆえ仕方がありませんが、布教や組織勢力の拡大のために、仏教哲学やキリスト教神学が人為的に創りだしたものです。

重要なことは、人間も“創造者”なので、概念的であっても創りだした以上、簡単に消えることはなく残り続けます。


【One Point】 「冥王星」また新たな「海王星」による両ディレクションは、今後20年以上続き「クオリチュアル」な人類歴史を築く礎になっていきます。

時代の流れに伴なう“天運”に沿うため発展の方向性を示してしていくことになります。





【ご参考:補足説明】

個々人には“成長プロセス”があります。

本文に書いた内容は、自己責任でどのようにとらえてもいいし、お好きにされてかまいません。

来年2025年が終わると、翌2026年1月早々に「海王星」は春分点を超えて正式に牡羊宮に入宮します。

牡羊宮の影響圏にある昨今もそうですが、宝瓶宮時代の新しい「海王星」に生まれ変わるだけでなく、美しい象意を伴ないつつ「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションを本格化させていきます。

その影響圏にある現在もそうですが、「双魚宮時代の終末」が押し迫っていくのと反比例して、新しい霊性意識の覚醒(目覚め)がうながされている“混沌期”の昨今です。

新しい“霊性意識”という表現は、12年前、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまった直後に命名し公表したもので、当時の概念でご理解できるように、“新しい霊性意識”と表記したものです。

今日もそうですが、双魚宮時代が完全終了した2026年以降になると、“霊性意識”って何か古くさいと感じる人が増えてくるでしょう。

いずれにしても、今後は「冥王星」の“宇宙波動”と「海王星」の“霊性波動”とをベースに、宝瓶宮時代のクオリチュアルな精神意識の時代がはじまります。











愛子内親王のご結婚の運命
2024.06.16
[敬宮-としのみや]
― 皇位継承にかかわるホロスコープ ―




国民と皇室と日本を救う結婚運の愛子さま



戦前・戦中なら不敬罪です。

愛子内親王こと愛子さまのホロスコープ(出生天球図)から「皇位継承問題」に一筋の光明が見えてきます。

個人としての愛子さまのリーディングではなく、「皇位継承問題」に関して愛子さまの結婚運のリーディングです。

どこぞの“色ボケ”(失礼)したかのように我がままを押し通した“やんごとなきお方”とは異なり、愛子さまのご結婚運は、冷静に現実を見てご判断できるもので“TOP運”にかかわる驚くべきものでした。

ご自身もしくはご結婚相手を“TOP”にするご結婚運です。




《 愛子内親王のホロスコープ 》

「皇位継承問題」が騒がれている昨今、今回、初めて愛子さまのホロスコープ(出生天球図)を作成してみました。

ショックでした。

このようなホロスコープ(出生天球図)をお持ちであれば、もっと早くリーディングしておくべきだったと思ったからです。



それは「皇位継承問題」の答えの一つが垣間見える運命的なものでした。


【One Point】 皇族は出生時間が公式に発表されています。

なのでASCハウスシステムによる通常のホロスコープ(出生天球図)です。

出生時間は午後2時43分。射手宮9度の「太陽」と牡牛宮9度の「ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)」でした。




《 「帝王運」を持つホロスコープ 》

愛子さまご本人のリーディングは必要最小限に留めて、ご結婚運から見えてくる「皇位継承問題」にかかわる内容をメインにお届けいたします。

さて、一般的に「結婚運」(夫婦運)は、出生時の「太陽」と「月」とからみることができます。

もっとも、相手のあることですし、恋愛運とは異なり、結婚は全人的な関係なので、一方のみではなく両者の「太陽」と「月」が関わり、当然、ほかの構成要素が大きく影響してきます。

それらからみたとき、驚きました。

射手宮の「太陽」ながら第8ハウス(室)のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)を挟んで、「太陽&冥王星」の合(コンジャクション=0度)です。

ほぼ完全な“TOP運”で、皇室というお立場上「帝王運」を持つことになります。

愛子内親王ご自身がそうですし、女性の「太陽」は“夫”をも象わしますので、ご結婚相手を“TOP”に押し上げていくことができる結婚運の持ち主でもあります。


【One Point】 ご自身が“女性天皇”になる可能性とともに、皇族男子とご結婚された場合、そのお方を“天皇”に押し上げることが可能です。

愛子さまのホロスコープ(出生天球図)一つですべてが決まるわけではありませんが、皇室第一子の影響力は大きいはずです。




《 “婚姻の自由”は認められている 》

ちょっと待ってくださいな。

現代では皇族といえども一人の人間として自由な権利が認められています。

どこぞのわがままを通した“やんごとなきお方”のように、一般人や素性不明な相手であっても、成人であれば自分の好きな人との“婚姻の自由”は認められています。

愛子さまの場合も同様なのですが、ホロスコープは何と言っているのでしょうか。

女性にとって出生時の「月」は重要です。

なぜなら“感性”や“感受性”を象わすだけでなく、結婚運にもかかわり、“妻”としての立場をも象わします。

愛子さま「月」は、ご自身の「太陽」と衝(オポジション=180度)で、「土星」と合=0度です。

「月&土星」は双子宮で、こちらも第2ハウス(室)ながらカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)を挟んで合=0度です。


【One Point】 「太陽&冥王星」の合=0度と「月&土星」の合=0度との衝=180度による結婚運は案外と強烈です。

一般人なら相応の覚悟が必要でしょうが、皇室で内親王であらせられる愛子さまには天与のご結婚運として働くことになります。



那須御用邸で、今上天皇と雅子妃殿下と愛子内親王、そして愛犬の“ゆり”。(2019年8月)



《 年を経るほど“王道の風格” 》

出生時の「月&土星」の合=0度は、第2ハウス(室)のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)にあることからも“大人しく貞淑な妻運”を象わすために、夫は人格的な人物が望ましくなります。

ご自身の“感情をセーブ”することができ、現実を見た冷静なご判断ができます。

さらにいえば、本心からか表向きのタテマエか、お相手のレベルや相性次第ですが、どんな人とでも社会常識的にクールに接することができる“妻運”をお持ちで、そのような感情の抑制が効いた関係性が双子宮の「月&土星」ゆえに可能でしょう。

射手宮の「太陽&水星」の合=0度をお持ちで、双子宮ながら第2ハウス(室)の「月&土星」の合=0度は、聡明でそつがなくチャラついたところがない妻運です。

トータルでいえば、「月&土星」は「太陽&水星&冥王星」の連続合(ローリング・コンジャクション=0/0度)との衝=180度でもあることから、内面に強い想いを秘めていても少々のことには動じないどっしりとした感の落ち着きを持つ“結婚運”です。

幼少のみぎりや学童期は、今上天皇が学生の頃に“じい”というニックネームで呼ばれていたように、愛子さまも子供のわりには落ち着きすぎて控えめ気味にもなりますが、年を経るほど“王道の風格”が出てきます。


【One Point】 筆者のような庶民とは違うのです。

射手宮の「太陽」ながら落ち着きのある牡牛宮の「ASC=上昇点」で、そのうえに「太陽&冥王星」と「月&土星」の衝=180度によるご結婚運は、「皇位継承問題」が取り沙汰される今日の皇室や日本にとっての“天運”です。




《 ご自分を出さない言動が可能 》

結局、「皇位継承問題」は愛子さまの「ホロスコープ」(出生天球図)をみるかぎり安泰のようです。

ほかにも注目すべきは、山羊宮24度の「MC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)」と山羊宮28度の「ケレス」が合=0度で、これを尻尾とするYOD凧(ヨッド・カイト=150/150/30/30度)をお持ちであることです。

高いポテンシャルを持ちながら、ふだんはご自分を出さない無私の言動が可能です。

要は、出生時の「太陽」と五分(クインタイル=72度)の「天王星」と「火星」の合=0度、それに「ドラゴン・テール」を底辺として、“深層の精神意識”を象わす「IC(Immn Coeli:イムン・コエリ=北中点)」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60度)をお持ちで、その尻尾が「ケレス&MC=南中点」になっていますので、運命的にそうなります。

「月&土星」の合=0度をお持ちであることに加えて、ご自身や社会の状況をクールに見られて、公(おおやけ)のためにご自身を自主的にセーブされる性質や精神性や霊性面また運命をお持ちのようです。


【One Point】 愛子さまご自身のご判断にお任せしていれば問題はありません。

ご結婚を含め、国民や日本にとって最も良い選択とご判断をされる皇室に相応しいホロスコープ(出生天球図)です。











「クオリアル宇宙」を解明せよ
2024.06.15
第3部[実在の宇宙]
― 物理宇宙と精神宇宙を超えて ―




★ 宇宙のはじまり 「超ひも理論」が露呈した限界 ★



「宝瓶星学」の真髄は「数理法則とクオリアル・ワールド」です。

クオリアル・ワールドは、実在の宇宙この世界のことで、物理宇宙に留まらずエネルギー宇宙や共鳴関係宇宙を含めた一体不可分の世界です。

もし、象意を含めてホロスコープを完全に理解し、実際の生活に役立てるなら「クオリアル宇宙」を知ればこと足ります。

なぜなら、宇宙太陽系の位置関係を写しとったホロスコープなので、その象意構造は、物理宇宙の背後に“一体不可分”で潜むエネルギー宇宙との共鳴関係を知れば正しい解釈が可能になるためです。

「基本三数」に伴なう“宇宙波動エネルギー”がそれです。




《 物理科学の宇宙論の限界 》

「物理宇宙」は、最先端の物理科学によって解き明かすことができます。

ですが、そこにある陥穽(かんせい)は、物理だけで宇宙は成り立ってはいないという深淵なる事実です。

本物の物理学者はそのことをよくご存じで、“現代最先端の物理科学といえども、宇宙の10パーセント以下しか解明できていない”といった旨を述べています。

それが事実なのです。

なぜなら、最先端といえども物理科学は「時間」と「空間」のカテゴリー内でしか探究することができないため、時空を超越したエネルギー宇宙はもちろん共鳴関係宇宙はノータッチの分野で、実在のご認識さえ怪しいためです。

ゆえに宇宙のはじまりを解明することはできません。


【One Point】 こう書くと「素人が何、言ってんだ! 宇宙のはじまりは“超ひも理論”(超弦理論=Superstring Theory)で解明されている」とおっしゃるかもしれません。

失礼ながら、論理的にはバカバカしいかぎりです。


ビッグバンにはじまるインフレーション宇宙論の模式図。



《 “超ひも理論”の陥穽 》

たぶん「相対性理論」と「量子論」とから宇宙のはじまりは「スーパー・ストリング」(Superstring)といった超極微小の“ひも”である。

具体的には“ゆらぎ波動”から宇宙がはじまった、と言いたいのでしょう。

本当でしょうか?

では、その“スーパー・ストリング”なるものは、いったいどこから生じたのでしょうか?

それが発生した根因こそが、物理宇宙のはじまりにすぎず、実在の「クオリアル宇宙」は物理科学を超えた世界です。

結局、物理科学は「時空」(時間と空間)在りきでしか探究できないために、物理(時空)を超越した世界を伴なう「クオリアル宇宙」の実際を解明することはできません。


【One Point】 「時空」によって成り立つのが物理宇宙です。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」の物理面から申し上げますと、物理的には「1数=時間」「2数=空間」「3数=人間(関係)」から成り立ちますが、それ以前の姿なき“宇宙”が根因です。




《 時空を超越した“宇宙” 》

私たちが「宇宙」というとき、どうしても“固定概念”でとらえがちです。

近現代の物理科学や学校教育によって、いまだ解明途上の「物理宇宙」の姿を“宇宙”だと勘違いしているのです。

時間や空間のカテゴリー内で“ビッグバン宇宙”や“インフレーション宇宙”を想い描いても、まるで水中にいながら、水(この世界)はどこから生じて、なぜ存在するのかを問うようなものです。

水中からは決して水が生じる地上や空模様といった地球生態系を観察することはできません。

私たちの宇宙この世界「クオリアル・ワールド」の実在はもちろん、物理宇宙のはじまりも同様です。


【One Point】 宇宙この世界のはじまりを解明しようと思えば、物理科学のカテゴリー「時空」を超えなければなりません。

ですが、それは物理科学では“アンタッチャブル”な分野なので、解明は不可能です。



【ご参考:「古典アストロロジー」との違い】

「古典アストロロジー」と、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」の違いです。

古代ギリシャに発祥した「古典アストロロジー」の“世界観”による解釈と、現代科学を含めたクオリアルな“宇宙観”による解釈の違いです。

アストロロジカルに申し上げますと、影響圏を含む双魚宮時代と、新しい宝瓶宮時代の違いです。

後年、“疑似科学”とされた古典学術(科学的哲理)によるホロスコープ解釈と、最先端物理科学をも超越した“宇宙観”「数理法則とクオリアル・ワールド」によ解釈の違いです。

「古典アストロロジー」に対し、後者を「宝瓶宮時代の新しいアストロロジー」(宝瓶星学)と呼びます。

ところで、“ホロスコープ占い”の現代占星術は、厳密には“アストロロジー”ではありません。

海王星が発見された直後の19世紀後半に、“疑似科学”とされた理論は捨てて、アストロロジーの“象意解釈”のみをパクって、「エソテリック占星術」(秘境占星術)としてはじまったものゆえです。

「宝瓶星学」は逆です。

新たに、宇宙的な「クオリアル・メソッド」をもって、“人類の叡智”「アストロロジー」を今日に復興するものです。




《 「基本三数」に伴なう宇宙波動エネルギー 》

「科学万能主義」に陥るほど、宇宙の真実もホロスコープも見えなくなります。

今日の物理科学は、決して万能ではないからです。

実際の宇宙は「物理宇宙」や「精神宇宙」に留まることなく、「根源の基本三数」によって一体不可分の「クオリアル宇宙」になっています。

このことを大前提の視野に入れて、物理宇宙を写しとった「ホロスコープ」とその背後の“象意”を見出していくことによって、正しい解明が可能です。

それでこそ実学となる宝瓶宮時代のアストロロジー「星学」(Astro+logy=天体:星+学)になります。

「エネルギー宇宙」と「物理宇宙」と「共鳴宇宙」とは“根源の基本三数”で一体不可分の関係です。

物理(科学)に偏ったり、精神(心理)に偏ったり、関係性のみで解釈するなど、一分野に偏るほど、ホロスコープは解明できず混迷を深めていきます。


【One Point】 人類歴史は、すでに前人未到の「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする宝瓶宮時代を迎えています。この歴史の大河のおおもとが「クオリアル宇宙」で、人生やホロスコープまた人類歴史の根因です。

解明の“マスター・キー”はそこにしかありません。



【ご参考:「基本三数」の象意構造】

●上掲の図は、ヒッグス粒子を中心にした「素粒子物理学」のスタンダード・モデルです。

パッと見たとき、「あれ? ホロスコープ?」と思いました。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」による「宝瓶星学」の「ホロスコープ」の構造とまるで同じだったからです。

「宝瓶星学」では、「基本三数」に基づいて、90度ずつ「4つのクワドラント」(象限)に分けます。

物理科学の素粒子も同様であることを上図は示しています。





《 新時代のリーディング・セオリー 》

古代ギリシャ時代に始まった双魚宮時代の“宇宙波動”は、来年2025年内をもってほぼ完全終了します。

燃料が切れて、推進力が失われた飛行機のようなもので、あとは推して知るべしです。

逆に、宝瓶宮時代の“宇宙波動”が顕著になり、真実が明らかになっていく覚醒(目覚め)のときを人々は迎えていきます。

現在、「冥王星」は水瓶宮をトランシットし、「深層の精神意識の変革」のディレクションを投げかけ続けています。

加えて再来年2026年1月に「海王星」が春分点を超えて牡羊宮に入宮すると、「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションがさらに本格化していきます。

宝瓶宮時代に向けた意識変革のダブル・ディレクションの本番です。


【One Point】 どうとらえるか、ご判断は自己責任ながら個々人のご自由です。

エソテリック(秘境的)な占星術またアストロ・デヴィネーションといった“占い”ではなく、実在の「クオリアル宇宙」に基づいたアストロロジー(星学)をご留意ください。











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