日本書紀史観の美しい誤解
2024.07.01
[古代史解明15:万世一系]
― 正しくもあり正しくもなし ―




国家千年の計と持統天皇の「万世一系」を願った譲位



「万世一系」は現代に続き、日本の“国体”に連なるバックボーンです。

“イデア”はともかく、「万世一系」が実際に確立したのは、第41代天皇と記される「持統天皇」のご譲位によってです。

697年のことで、『日本書紀』が完成する23年前のことでした。

初めて天皇号を用いた夫「天武天皇」の“千年のちまでも二度と皇位争いを起こさない”という遺志を受け継ぎ、直系の男子に皇統をつなぐために持統天皇は、女性天皇として即位され、万難を排して孫に皇位を譲りました。

そのため、天武の皇子:舎人親王(とねり しんのう)が総裁を務め、腹心藤原不比等(ふじわら の ふひと)の天才的知恵によって編纂されたのが『日本書紀』です。



【イデア】 “イデア”については、いくつかの解釈があります。

私的な解釈を述べますと、あらゆるものの「本質」は世の中にはなく、“イデア”の世界、いうなれば人の脳内や心の中、つまりは意識や想いまた観念的なものだとしたのがプラトンの説。

その点では、“イデア”は「本質」の在り処となるものの、世の中の事実ではなく、意識や想いや観念が「本質」ということになります。

極論すれば、世の本質は“イデア界”すなわち想いの世界にあるということになりますが、プラトンさん、あっていますか?




《 万世一系のスタートは7世紀 》

明治新政府が、大政奉還によって天皇を新たに中心とする国体の護持のため、『日本書紀』に基づいて“初代神武天皇からの万世一系”をうたう「皇国史観」を国策としました。

そこで明治になって、初代神武天皇がご即位されたとされる地に「橿原神宮」が創建(1890年:明治23年)されたのです。

さらにいえば、江戸末期まで神道祭祀による天皇ではなく、古来からの神仏習合によって、仏教儀式をメインとした「院号」によるご即位だった史実があります。

現代人は、誤りとは言えませんが明治新政府による「皇国史観」の影響を色濃く受けて、初代神武天皇にはじまる「万世一系」だと固く思い込まされています。

日本人のアイデンティティーとしては美しく、重要なのですが、史実としては似て非なる作話(さくわ)です。

ただし、日本の“天運”は驚くべきことに「宇宙創成プロセス」に基づくもので、『日本書紀』の編纂は「宝瓶星学」がベースとする「基本三数」(クオリアル・メソッド)を伴ない、天意が働いたものになっています。

『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっているのも、今日に続く「万世一系」が無事スタートできたためです。


【One Point】 『日本書紀』編纂の意図をよくよく腑に落とさなければ、古代史をひもとき語るに値しません。

ましてや、明治以降に書き改められた『正統竹内文書』の記述によって、古代史を推論すると、当時流行ったSF(Science Fiction)による古代史解明になります。




《 孫への譲位で終わる『日本書紀』 》

謎解きをします。

“天照大御神”よろしく第41代「持統天皇」(645-703)から、天孫降臨された“瓊瓊杵尊”(ににぎの みこと)よろしく、孫の第42代「文武天皇」(683-707)への譲位で『日本書紀』は終わります。

『日本書紀』編纂の目的が、そこにあったためです。


●孫の瓊瓊杵尊は、天照大神から皇位の御印「三種の神器」を授かり、天孫降臨をした。


『日本書紀』の編纂を命じた第40代「天武天皇」の妃「持統天皇」は、国家千年の計をもって直系男子による「万世一系」を実現するために命がけで万難を排します。

ちなみに、『古事記』は、事績は記されませんが、まるで付け足されたように「推古女帝」(554-628)で終わっています。

「豊御食炊屋姫尊」(とよ みけ かしきやひめ の みこと)こと“推古女帝”は、『日本書紀』では第33代天皇と記され、初の女性天皇として知られています。


【One Point】 『古事記』が推古女帝で終わり、『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっていることには深い理由があります。

作話された「皇国史観」また「日本書紀史観」が強くインプリンティングされている方には信じられない理由があります。




《 蘇我大王家の傀儡女帝 》

答えを書きます。

日本古代史のメインは、大陸に近い北部九州の「倭国」でした。

古代オリエントとの関係では、四国阿波もその一つになりますが、阿波国は7世紀以降の皇統との関係は希薄です。

大陸の正史の一つ『隋書』に「日本国」と記される「畿内国」と、九州「倭国」との合併によって、7世紀初頭に誕生したのが統一「大倭」(おおやまと)です。

九州倭国王「阿毎多利思北孤」(あめ の たりしひこ)は、自ら九州「倭国」を“弟”の「畿内国」に吸収合併させるカタチで、隋の冊封下から離れ独立を果たします。

高句麗との戦争の真っ最中で、隋が動けないことを見越した見事な外交戦略で、架空の“聖徳太子”などの功績ではありません。

合併後の大倭は、『日本書紀』でいう蘇我氏が大王家となり、馬子(うまこ)、蝦夷(えみし)、入鹿(いるか)と三代続きますが、三代目になると英知も王道も失われ“ボンクラ”同然で(失礼!)、結局「乙巳の変」(いっし の へん:645)で滅ぼされます。

史実は、倭国と畿内国の合併にあたって、蘇我氏が傀儡として立てた女王が推古女帝です。

2世紀に北部九州で起きた「倭国大乱」は、女王卑弥呼を共立したことによって平和をとりもどし終息します。

その故事に由来し、合併を平和裏に進めるために立てられたのが推古女帝(女王)で、九州倭国と畿内日本国の統一を果たし、今日の日本の礎を築いた蘇我馬子です。


【One Point】 合併前、九州倭国はすでに「冠位12階」を採用していました。

合併後は馬子によって統一大倭(大和)にも適用されます。推古女帝の時代に摂政制度はなく、『日本書紀』に“聖徳太子を摂政にした”と記されるのは、蘇我氏の偉大な業績を架空の人物にすり替えて糊塗するための創作です。



【ご参考:隠された九州「倭国」や「阿波国」】

『日本書紀』は、神武東征の当初からの統一独立国家「大和」(日本)として記されます。

史実としては、少し調べれば分かることですが、まったくそんなことはありえません。

結局、最初からの独立統一国家「大和」とするために、古代の国家や人物は抹殺されたり、名前を変えられて付属的に記されます。

当然、九州「倭国」の存在は残せません。

初期の国づくりに関与した瀬織津姫(せおりつひめ)なども同様です。

北部九州にあった「邪馬台国」も女王「卑弥呼」も同様です。

ほかにも、古代に国づくりを行なっていた畿内「出雲国」や四国「阿波国」なども同様で、『日本書紀』が抹殺した当初からの古代国です。

結局、7世紀以降、現在に続く天皇のルーツを阿波国とするのは間違いです。

古代オリエントに関わる古い国づくりの歴史は持つものの、それゆえ7世紀以降の天皇政権からは抹殺された“怨恨”が今日に残り、“邪馬台国は阿波”や“天皇家のルーツ”などと、われ知らず主張させられているようです。



《 25歳で崩御されても「祖父」 》

次に『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっている最大の理由です。

孫の「文武天皇」への譲位によって、男系男子による「万世一系」をスタートすることに成功したためです。

古代日本を二分して同胞が殺し合った皇位争いを二度と起こさず、国内の平和を保つために天武天皇と持統天皇の使命また悲願が、男系男子による「万世一系」の皇位継承でした。

それが『日本書紀』編纂の意図であり、アストロロジカルにみても「万世一系」なくして日本の天運も国体も日本人のアイデンティティーも成り立ちません。

珂瑠皇子(かる の みこ)こと「文武天皇」は、14~15歳で持統天皇のご譲位により即位され、わずか24~25歳で崩御されています。

草壁皇子(くさかべ の みこ)は、「天武天皇」と「持統天皇」の日嗣の御子(ひつぎ の みこ:皇子)で、即位されることなく早世したため、孫の珂瑠皇子へ皇統をつなぐために持統天皇自らがご即位され、直系男子への皇位継承に命がけでとりくんだものです。

即位後、「文武天皇」(珂瑠皇子)は若くして崩御されますが、国風諡号(しごう)を「倭根子豊祖父天皇」(やまと ねこ とよおほぢの すめらみこと)と申し上げます。

万世一系の「祖」という意味です。


【One Point】 これらのことを腑に落とせば、真実の古代史が見えてきます。

逆に分からなければ、『日本書紀』を単なる歴史書ととらえ、記されているままに古代史の謎解きをして、推論に推論を重ねた勘違いや辻褄合わせをすることになります。




《 天智/天武以降は「万世一系」 》

アバウトで触れておきます。

持統天皇の父「天智大王」(626-672)系か、夫「天武天皇」(?-686)系かを問わず、これ以降の皇統は事実上の「万世一系」です。

それ以前は、各地の豪族の王たちを“皇統”かのように装い「万世一系」を作話したのが『日本書紀』です。

それによって各地の有力な豪族たちは、自分たちの王が“天皇”だったと錯誤し、結果、天皇の忠臣となり盤石な独立統一国家「大和」が築かれています。

藤原不比等の知恵、畏るべしです。

実際は、少なくとも第10代「崇神天皇」、第15代「応神天皇」、第26代「継体天皇」、第33代「推古天皇」の御世が、『日本書紀』によって“皇統”として繋げられています。

『古事記』も後年、これに準じて改変され、両書に記されているために信じざるをえないという秀逸さです。

それが悪いということではありません。

当時の国内外情勢のもと、日本国の維持と天運保持のため、最優先で必要だったものです。


【One Point】 天武天皇が即位(672)された当時の「大倭」(大和)は、白村江の戦い(663)や壬申の乱(672)によって、国内が充分にまとまっておらず、緊迫する大陸や半島情勢のなか、早急に独立統一国家「大和」を築く必要がありました。











いよいよ始まる!
2024.06.12
[“分水嶺”のピーク]
― 冥王星と天王星の三分=120度 ―




“分水嶺”のディレクションは今月からピークの時代へ



今年2024年は“分水嶺”のピークの瞬間(とき)です。

昨今は、約2,160年(計算値)続く双魚宮時代から新たな宝瓶宮時代へとパラダイム・シフトの時代になっています。

双魚宮時代を築いてきた“宇宙波動”が、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが終わる再来年2026年1月早々に完全終了するためです。

結局、来年2025年が最終末年となるために、今年2024年が「対立二元論」から「共鳴関係論」の歴史パラダイムへ歴史的な大転換の“分水嶺”のピークになります。

その本番が、いよいよ今月6月中頃から始まります。


【ご参考:“象意”のご説明について】
ホロスコープの個々の構成要素の象意については、複数あります。
記事の文中では、代表的にその中の一般的な象意をご紹介しています。
実際には、「宝瓶星学」では当該ホロスコープの共鳴関係に基づいて、個々の構成要素の「原意」や「本意」(基本の象意、ほんとうの象意)から臨機応変に解釈しリーディングを行ないます。
ただ、それを記事中でご紹介すると、煩雑で読みにくく却って混乱いたします。
そのため、代表的に一般に解される象意でもってご紹介しています。




《 「嵐前の静けさ」の終わり 》

今年2024年に入って、星の動きを見ても「嵐前の静けさ」の状態が続いていました。

しかし、「冥王星」の象意やディレクションは、ふだんは深く静かに潜行して働き、あるとき突如として“大噴火”のように表出します。

6月中頃以降からは、ついにいつ何が起きてもおかしくない時期に入っていきます。

理由は、水瓶宮1度を逆行中の「冥王星」に対して、牡牛宮25度に進む「天王星」が三分(トライン=120度)をとって、双魚宮時代から宝瓶宮時代へ大転換のピークのディレクションを投げかけはじめるためです。

少しご説明させていただきますと、「冥王星」は“大変革”を象わします。

一方、現在、冥王星が位置する「水瓶宮」の共鳴星「天王星」は、日本の“現体制”を象徴する「牡牛宮」にあって、宝瓶宮時代への“改革”をうながしており、両者の三分=120度は、スムーズな象意の関係性を結び宝瓶宮時代の新体制へと、歴史的変革がもたらされていくことを象わすためです。


【One Point】 「宝瓶星学」では、上記のアスペクトは許容度数(オーブ)6度をとります。

三分=120度を形成しはじめたために“分水嶺”のピークのディレクションが完全に“スタンバイ”状態に入ったということです。




《 “宇宙波動エネルギー”による運勢変化 》

繰り返します。

深く静かに潜行して働きつつも、いつ表層化して何が起きてもおかしくない状態に入りました。

少しずつ、ゆっくりと、大河の流れのように歴史変化をしていけば、一緒に流されて従来どおりに気づくことは少ないのです。

ですが、「冥王星のディレクション」は少し異なります。

“両極端”の象意もさることながら、ふだんは隠されており、深く静かな森の中の湖のように秘められていますが、あるとき突如として地下の“マグマ”が地上に噴出して“火山の大爆発”が起きるように、過去の状況を一変していくことが起こります。

その後は、過去の状態に戻ることなく、一変した状態が常態になっていきます。

巨大地震の予測は不可能といわれますが、時代変化の方向性は「星のディレクション」によってリーディングが可能です。

なぜなら、「星のディレクション」は「基本三数」に伴なう“宇宙波動エネルギー”による運勢変化や時代変化を読むことができるからです。


アポカリプティックサウンド(Apocalyptic Sounds:終末の音)が鳴りひびくか。


【One Point】 時期は、許容度数(オーブ)を何度にとるかによって異なります。

平準的に6度の場合、6月中頃からスタンバイ状態に入ります。

日本やアメリカなど「水瓶宮」によって“国体”などが象徴される事象や分野にとくに顕著なディレクションになります。




《 戦後「新人類」の登場 》

少し見方を変えて述べてみましょう。

戦後十数年が経った頃、「冥王星」と「天王星」が合(コンジャクション=0度)をとって乙女宮をトランシット(運行)する時期が続きました。

およそ、1963年夏頃以降~1968年頃で、この時代に生まれた方は乙女宮に「冥王星&天王星」の合=0度を生まれ持ちます。

それゆえ、彼らが成長して社会人として世に出たとき、過去の双魚宮時代の“滅私奉公”の価値観とは異なる“パーソナル”な考えを持つために、「新人類」と呼ばれました。

今や常識となった考え方ですが、「冥王星」と「天王星」の三分=120度も類似の事象をもたらします。

双子宮入宮の2026年はじめまで、牡牛宮の「天王星」ゆえに、まずは日本人の“現体制”や“精神意識”が宝瓶宮時代の仕様に変わりはじめます。

次に、双子宮の影響圏にある現在の牡牛宮25度からもそうですが、双子宮の「天王星」と水瓶宮の「冥王星」の三分=120度に変わっていくと、あることをキッカケに日本と世界との関係性が劇的に変化していくようになります。


【One Point】 占星術に詳しい方は「合=0度」と「三分=120度」がなぜ類似なのか疑問に思われるかもしれません。

「宝瓶星学」では「三重合」と混同しなよう「三分」と表記しますが、かつて日本で120度は「三合」と呼ばれていたことがあります。




《 スピ系や精神的なスキルの発揮 》

もう少し続けさせていただきます。

乙女宮に「冥王星&天王星」の合=0度を生まれ持つ方は、今後、これまで培ってきたスピ系や精神的なスキルを、宝瓶宮時代の社会形成に向けて発揮されていく人生期に入ります。

全員ではなく、そのようなホロスコープ(出生天球図)を生まれ持ち、さらには相応にスキル(技能)を身に着けた方ほどそうなっていくでしょう。

なぜなら、次のような理由からです。

今年2024年1月に「水瓶宮」に入宮した「冥王星」は、2022年の直前に山羊宮25度を通過し、以降、「深層の精神意識の変革」のデレクションをもたらしはじめました。

その「冥王星」が、トランシットの「天王星」を下三分=120度にしていくことで、“個性”や独自の“才能”の発揮や当該運勢が活性化していくことになるためです。


【One Point】 「深層の精神意識」は心の奥の無意識世界です。

一般的な言葉で言えば「霊性」や「深層心理」にかかわります。

ゆえに、乙女宮の「冥王星&天王星」の合=0度によってスピ系など精神分野のスキルを持つ方ほど、宝瓶宮時代に向けた能力発揮の時期になります。




《 今後約6年間の「冥王星」と「天王星」 》

「冥王星」と「天王星」の三分=120度の期間は次のとおりです。



許容度数(オーブ)6度の場合、今年2024年6月後半にはじまり、来年2025年のほぼ前半期は、冥王星の逆行によって一時的に解消しますが、およそ2030年頃まで、6年間ほど続きます。

“分水嶺”のピークは、今年2024年をメインに、長くても「天王星」が双子宮に入宮する2026年4月(およそ2025年内)までです。

その直前には双魚宮時代の完全終了とともに、以降、逐次、宝瓶宮時代の社会体制が築かれていくことになります。

たとえて言えば、新時代の“アメリカ独立戦争”のような時期であり、ニュー“フランス革命”の到来であり、宝瓶宮時代の次元拡張(上昇)した「友愛精神」(和、絆、民度)の人類社会へと、改革が進んでいく時代です。

“宇宙波動エネルギー”に基づく「星のディレクション」(運勢変化、時代変化:方向性)がそうなっていますので、時代の流れとともにある「天運」はそこに伴ない、多かれ少なかれ“宝瓶宮時代革命”のときといえそうです。

人類社会は紆余曲折を伴ないつつ間違いなく天運の方向に変化していきますが、個々人の意志決定は人間の自由に委ねられています。


【One Point】 スゴイ時代です。

当たり前のように歴史の大河は止むことなく流れていきます。

昨今が双魚宮時代の既成権力が“最後の悪あがき”をみせる“分水嶺”のピークで、時代の終末(人類歴史の終末ではない)にあることを知っておくのは有意義です。











怒らせてはいけない!
2024.05.24
[戦後日本の現体制]
― 「牡牛宮」に象徴される戦後日本 ―




「日本人だけは怒らせるな!」の根拠を知れ



「日本人だけは怒らせるな!」と言われることがあります。

ふだん温和な人ほど、本気で怒らせると怖いことがあるためです。

ほかにも理由があるのですが、戦後、日本の現体制が、実は「牡牛宮」で象徴されるようになったことに起因します。

「そんなバカな! 牡牛宮と何の関係があるのだ!」

と、いう声が聞こえそうですが、“占い”解釈ではなく、日本の“現体制の“宇宙波動が戦後、“第2サイン(宮)の波動”に変わり、今日、定着してきたからです。



《 見えないエネルギーの真実 》

物理科学思考では、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」の働きはご理解できません。

また、“占い”解釈は、“当たるも八卦、当たらぬも八卦”で、魚宮の象意に基づいて、まれに理論理屈を超越して真実を突くこともありますが、逆に“勘違い”をして事実誤認の占断を下すことがあり、そのほうが怖いのです。

ところが、宝瓶宮時代の新しいアストロロジーは、物理科学に留まらず、見えないエネルギー宇宙の真実を視野に、驚くべきことに「実学」としての解釈が可能です。

そこから見たときに、戦前の日本の“現体制”は「射手宮」で象徴されていたため、その象意に基づいて広く海外進出をしたのですが、戦後は日本国憲法の制定などによって「牡牛宮」に変わりました。


【One Point】 牡牛宮に変わったからと言って、すぐに現実社会に反映されることはありません。

ステップ・バイ・ステップで一歩ずつ、ゆっくりと着実に変わっていくためです。

ただし、もはや戦後80年、3~4世代がたち、完全に定着しています。




【ご参考:「雄牛宮」か「牡牛宮」か】

「雄牛宮」でしょうか、「牡牛宮」でしょうか。

「雄/雌」「牡/牝」、いずれも「おす/めす」で生き物の性別です。

性別区分で「雄の牛」という言い方をしても、雌の牛という言い方は“勘違い”を除いて一般的ではないのです。

理由はハッキリしています。

「隹」(ふるとり)というように、「雄/雌」は鳥や蝶などに使うためです。

同じ生物でも、牛や馬は「牝馬」というように、「牛」ヘンからも分かるように「牡/牝」が適切です。

成人牛の一種に「雄牛」という種類があるので、「Taurus」の翻訳をイージー・ミスをしたようです。




《 「共鳴関係論」を理解せよ 》

古い常識ではご理解できないお話です。

宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして、発展していきます。

歴史の根底にある“宇宙波動”自体が、「共鳴関係論」によって作用しています。

宇宙この世界の見えざる根幹を成しているのです。

首肯されるも、されないも、ホロスコープの“象意”自体が“それ”によって成り立っていますので、知らなければ“もぐり”か単なる道化師です。

そのことを心からご理解されると、アストロロジー(ホロスコープ)にかぎらず、宝瓶宮時代をご理解できます。

時代の流れや、その出来事のウラ事情が分かるなど。物事の判断がしやすくなるのです。

過ちにくくなり、時代の流れとともにある「天運」と共鳴しやすくなります。





【One Point】 「共鳴関係論」は、双魚宮時代の“支配/被支配”などの「対立二元論」の歴史パラダイムとは正反対の内容です。

そのため、対立思考や古い社会通念また既成概念に凝り固まっている方ほど、ご理解しにくいことでしょう。




《 国家を象徴する三要素 》

私たちが住む宇宙この世界は、すべて“三要素”(三元素)すなわち「基本三数」から成り立っています。

12数に展開された「数理法則」では、法則的に“3/6/9”でもいいのですが、実際的には3/6/12数によって象徴展開されているのです。

そのため、国家も象徴的には「基本三数」(三要素)で象わすことができます。

日本の“民族性”は古来より、「魚宮」で象徴されます。

縄文文明の当時から大自然とともにある“日本的霊性”がその一例です。

日本の“国体”は「水瓶宮」で象徴され、一例を挙げますと、臣民平等の“和の精神”です。

そして、戦後日本の“現体制”は「牡牛宮」で象徴されるようになりました。


【One Point】 “日本的霊性”については、いずれ具体的にご説明いたします。

戦後日本の“現体制”が「牡牛宮」となった理由は、戦後体制を定めた日本国憲法の制定や、サンプランシスコ講和条約による独立が「牡牛宮」の時期だったからです。




《 温和な「牡牛宮」は怒らせるな 》

戦後の日本は、“戦争”また“軍備”を放棄して、吉田茂首相のもと、“経済”最優先に方向転換しました。

これって「牡牛宮」の象意なんです。

以降、吉田学校の宰相らによって、“高度経済成長”による復興を果たし、戦後の焼け野原から、あっという間に世界第2位の“経済大国”になったのも、前後の“現体制”「牡牛宮」の“象意波動”ゆえです。

さらには“住みよく”“安全”で“快適な生活環境”や、食にこだわり“美味しいもの”を求める昨今の風潮も同様に「牡牛宮」の“現体制”のあらわれです。

また、国民性をみても、戦後の日本人は「牡牛宮」の“温和さ”をそなえ、“忍耐強く”“謙虚さ”を伴なう国民性が完全に定着してきた昨今です。

ところが、ふだんは“おとなしく”“控えめ”で“我慢強く”“鈍重さ”さえ見られる「牡牛宮」ですが、いったん我慢や忍耐の限界を超えると、現状を一変させる激しい怒りを見せます。

一見、日本人が大人しく受け身だからといって、あなどっで調子に乗り、わがまま放題に振舞っていると、限度を超えたとき、手痛いしっぺ返しをくらいます。


【One Point】 ほかの外国人もそうですが、在住〇ルド人もたいがいにしておかないと、日本人を本気で怒らせたら、全員国外退去です。

日本に住んで豊かな暮らしを堪能したいなら、限度を超えないように、節度や日本のルールに馴染むことを覚えなければなりません。




《 “天運”に刃向かっても勝てない 》

もう一つ「日本人だけは絶対に怒らせてはいけない」根本の理由があります。

かつての双魚宮時代を引き継ぎ、新たな宝瓶宮時代へとステップアップしていく歴史の転換点:パラダイムシフトの今日。

“民族性”を「魚宮」とし、“国体”を「水瓶宮」とする日本は、時代の流れとともにある「天運」を伴なった国家になっています。

スピリチュアルな言葉を借りれば、天から“守護”されている国家です。

もし、日本人のみならず日本国をないがしろにしようとする人々や国家は、天運たる“宇宙波動”にツバを吐きかけているようなものです。

結果、自分に返ってきて、ヘタをすると宇宙この世界に存在できなくなってしまいます。


【One Point】 国家に働く「星のディレクション」も無視はできないのですが、お隣の“反日国家”の現状を見れば、現在の窮状からお分かりのとおりです。

「対立二元論」の双魚宮時代は、もはや“分水嶺”のピークを迎えていますので、時代の“運勢”が奈辺にあるのか、よくよくご賢察ください。











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